つぶコラvol.3 幻影アワードのこと①


執筆している現在、幻影世界は絶賛P5Rコラボのレイド中でございます。もはや交換したいアイテムもないのに、ボスが沸くと倒さずにはいられないくらいには、幻影界にどっぷりなんだなと自覚しているところです。


ということで、レイドを回りながら『つぶコラ』の第三回を書いていこうと思います。
おおよそ週に1回くらいのペース(できれば毎週土曜日)で更新していこうかなーと、ぼんやり思っているところではありますが、そもそもリハビリではあるので、ある日スパッとやめるかもしれません(という逃げ道の準備)。



さて、実は『Insight Of The Visions』を始める際に、頭の中に思い描いていたことがありました。それは目標と呼ぶにはあまりに現実感がなく、夢というにはやや大げさなもので。ただなんとなく実現したらめっちゃ面白そうだなと、妄想の範囲内で企んでいたものでした。


「いつか運営の誰かにインタビューできたらいいな」


そんな想いが、思わぬ形で結実したのが『Award Of The Visions 2021』でした。



迷っていた第二回の開催


2020年12月30日に開催した第一回『Award Of The Visions』は、その年に開催した企画の中でも大きな反響をいただけたと思っています。

前日にやらかした人生初のギックリ腰に苦しみながらも駆け抜けた配信は、終了後にTwitter上に漂っていた余韻みたいなものも含めて、「開催してよかったなぁ」と心から思えるものになりました。



1年経って迎えた2021年末、果たして今年やったとしても去年を超えられるのかと、正直かなり悩んでいました。

特に視聴数とかを気にしていたわけではないので、超える・超えないの基準はもっと感覚的なものではあるのですが、配信後に「去年よりは盛り上がらなかったな」となったら切ないなぁと思っていたのです。



前年に盛り上がった要因は以下3つにあると考えていました。


① そもそもアワードのような企画が初の試みだったこと

② ゲーム配信開始から約1年程度しか経過しておらず、「この人に投票したい」という候補が比較的絞られやすかったこと

③ ネガティブなことが続いていた時期で、ポジティブなトピックを求める層が一定存在していたこと


つまり、ある程度特殊な条件が重なったからこそ「いいイベントになったなぁ」という感想を抱けたのだと考えていました。



翻って2021年、はたしてどんな状況にあるか。


①については、やはり2回目というのは真新しさがなくなる分、少しオーディエンスの熱量が下がります。こればっかりは仕方ないというか、ゲームと同じく企画に関しても、常に飽きとの戦いはあります(飽きというのは運営関係者側にも起こり得ます)。
なので、2回目である以上この部分の払拭はよほど大きな仕掛けがない限り難しいと思っていました。


②は結構悩んだ部分で、2周年を経過すると、初期からやっている人たちと途中から始めた人たちとの間で、感覚のズレみたいなものはどうしても生まれてしまうだろうと思っていました。象徴的な活躍をされていた方々の引退・隠居の影響もあって、初期からやっていた人からすると「はたして誰に投票したものか」という感覚になってしまうのではないかと考えたのです。
「この人に投票したい」という思いの強さは企画の面白さに直結するため、票数が伸びないのではないかという懸念がありました。


③について、2020年末のタイミングというのは、誤解を恐れずに言えば「運営とユーザーの対立が最も激しかった時期」のように思います。Twitterのタイムライン上で流れるネガティブな意見(これ自体を否定する気はありません)に疲れていたユーザーたちが徐々にポジティブなトピックに飢え始め、そこに『Award Of The Visions』という企画がうまくハマったという部分はあったように思います。

それに対し開催を検討し始めた2021年11月の時点では、色々なことがありはしたものの、2020年末と比べると、これまで運営側が積み重ねてこられたコミュニケーションが功を奏した部分もあり、関係性はかなり改善された状態だったかとは思います。


同じ料理であっても、空腹具合によって満足度は大きく変わります。

だから「去年と同じような企画を行ったとしても、去年ほどには盛り上がらないだろうな」と、僕の中で半ば確信すら抱くような状況でした。


そんな状態では企画を進めようとは思えません。企画を進める最大の原動力である、“ワクワク”が生まれてこないのです。

だから正直に言うと、11月の半ばくらいまでは、今年はアワードを開催しないつもりでいました。


でも悩むということは、開催したいという思いもあるんだろうと、もう一度あの感覚を味わいたいという思いがあるんだろうと、自己との対話の果てに思い至り。

ならば悔いのないように、ワクワクできるレベルの企画にできないか、本気で考えて、もがくだけもがいてみようと決意したのです。


どんなものならば自分はワクワクするのか。

どうすればみんなに楽しんでもらえるのか。


毎日のように(ぼんやりと)考え続け、突如思いついたのが「運営さんが来てくれたら面白くなるんじゃない?」というアイデアでした。


アワードの中でも触れましたが、2021年はユーザーと運営との距離が近くなった1年だったと思います。

もちろんまだ不十分なところはあるとは思いますが、高頻度で配信される民営放送や、あさるとさんの公認放送への出演、ファンミーティングやスクエニカフェでのコラボ開催など、2020年とは比べものにならないほど運営とユーザーのコミュニケーション機会は増えましたし、客観的に見てユーザーの声を反映したようなアップデートも数多く行われたと思います。


前代未聞ではありますが、もし『Award Of The Visions 2021』に運営の方が出てくれたとしたら、それは2021年の集大成的な出来事になる(と個人的に思える)んじゃないかと思ったのです。


そのアイデアが生まれた時、頭の中で絵が一気に広がり(妄想ともいう)、眠っていたワクワクが、騒ぎだして止まらなくなってきました。


「あさるとさんにお願いしてダメ元で提案し、NGだったら今年のアワードは諦めよう」


そこから、一気に物事が加速していったのです。



つづく(たぶんまた来週に)