interview with プロギスニータ後編 ~楽しみ方は、自ら見出す~

幻影戦争のプレイヤーにスポットライトを当てる「Insight Of The Visions」。第四回は初代『天下無双』のプロギスニータさん!

多くの人にとってのアイドルであり、目標でもあるであろうプロギスニータさん。後編の今回は、編成を組むときの考え方や、プロギスさんの代名詞ともいえるあのキャラのことについて聞いてみました!


机上の空論じゃ、勝てんっす。


カーナ

さて、今回プロギスさんにどうしても聞きたかったのが『編成練度の高め方』っていうテーマなんですが。


プロギスニータ

またハードルが高そうな...…。


カーナ

まぁそう言わずに(笑)
さっきのアリーナでの話(前編参照)にも通じるところはあると思うんですけど、編成組むのがうまい人って「あ、このキャラこういう使い方するか!」っていうのがあるじゃないですか。


プロギスニータ

ありますねぇ。


カーナ

あれって、どのキャラにはどんなアビがあるとか、そういうの全部把握してるんですか?


プロギスニータ

うーん、自分の場合はマスアビまでは正直覚えている自信はないですが、それ以外であれば何となくは覚えているかな。キャラ毎に特徴って絶対あるじゃないですか。大体ギルバトもアリーナも新キャラが優遇される環境にはなるから、その時に使った記憶が残っている、というか。


カーナ

キャラごとの特徴って、どんな風に捉えてます?


プロギスニータ

基本的には『何に強いか(攻撃特性 / 耐性)』を理解するってところに尽きるのかな。例えばガーブルであれば、範囲必中持ちだから回避対策が可能、物理バリア持ちだから物理には強い反面魔法には弱い、サポアビ的には短期決戦向き、とかね。


カーナ

なるほどなるほど。ちなみに『編成の一歩目』ってどんな感じに考えてますか?


プロギスニータ

んー、さっき言った通り環境が新キャラを優遇する形にはなりやすいから、まずは模擬戦を通じて、そのマップの効果と高低差からそのキャラがどう動くかを見ますね。


カーナ

なるほど。


プロギスニータ

で、動きが何となくわかったら、そのキャラを主軸に編成を考えていくかな。編成の傾向に、一点集中型の編成(わかりやすいのは回避)とバランス型の編成(斬撃と魔法など、2種以上を対策)があるとすれば、自分は割とバランス型を組みたがる傾向はありますね。


カーナ

その時も、さっき言ったようなその時の環境にあったキャラを主軸に?


プロギスニータ

ですね。例えば10月のギルバトでいえばハロルリラやサクラが流行っていたから、魔法対策をしつつ、射撃対策(ニヴル、リリシュ)か斬撃対策(破滅シュテル、ラスウェル)もしておくか、みたいな。ある程度特定のキャラを意識はしますね。


カーナ

なるほど、例えばそれがギルバトの防衛編成であれば、模擬戦で色んな攻撃パで攻撃しながら動きを見ていく感じ?


プロギスニータ

そうそう。フローズさん(ギルド:フローズヴィトニル)やパルチさん(ギルド:パルチザンD.C.)の戦績をフレンドやアリーナ上位ランキングなどから覗きに行って、その防衛編成を自分で組んでみて。で、それに挑んでみる、みたいなこともよくやってます(笑)


カーナ

それはめっちゃわかります(笑)


プロギスニータ

まぁ装備や召喚などはわからないから、表面上のものにはなっちゃうんですけどね。


カーナ

それでも、結構なヒントはもらえますよね(笑)


プロギスニータ

ただ身も蓋もないことを言っちゃうと、編成練度って要は模擬戦の練度だと思うんですよね。どれだけ試行錯誤を繰り返すことができるか。


カーナ

確かに、サブジョブを何にするか、どのアビリティをオフにするかで、動きは全然変わりますからね。


プロギスニータ

そう。机上の空論じゃ、勝てんっす。


カーナ

プロギスさんに言われると、重い言葉だなぁ(笑)


プロギスニータ

いや、でも実際バーキンとかでも、編成議論と模擬戦を重ねたチームが優勝したりするじゃないですか。


カーナ

たしかに。


プロギスニータ

編成練度を高めることって、言ってみれば自己否定の連続で。だからバーキンなんて、本当に自信を失いかけましたよ(笑)
強い編成できたって思っても、あれ?こうしたら負けるんじゃ?って試してみたらやっぱり負けて。「ダメだ、これじゃ負ける」「これじゃ無理だ」って何回も思いながら編成組んでた(笑)


カーナ

たしかに模擬戦でも、いい防衛編成ができたと思ったら、それに勝てる攻撃編成を作りたくなって。で、それに勝てる攻撃編成が作れたら、さらにそれに勝てる防衛編成を作りたくなって...…っていうスパイラルには陥りますよね(笑)


プロギスニータ

そう、まさにそれ(笑)


カーナ

なるほどなぁ。でもやっぱり話聞いてて思いますけど、浅く広くより狭く深くの方が強いっていうのはありますよね。自分が一番実感している気がしますが(笑)


プロギスニータ

まぁ手駒は多い方が勝てる手段は広がるから、多いことは有利には働くと思います。でも手駒が少なかったとしても、手段は狭まるものの、勝てる編成はいっぱいあると思いますよ。未だに初期キャラだって活躍できるゲームですからね。


カーナ

本当にそうですよね。ではせっかくなのでこの流れでお聞きしましょう。
エルデについて。


プロギスニータ

そうきたか(笑)


なぜ、エルデを使うようになったのか


カーナ

プロギスさんはほぼ全てのキャラを揃えていると思うんですけど、そんな中でエルデを使い始めたきっかけって何だったんですか?


プロギスニータ

なんだったろう(笑)
確か最初は弱いキャラ使ってアリーナで「ネタだけど強い」編成組めないかなーって思って。


カーナ

そうやって自分に制約を課して楽しむの、好きなんですね(笑)


プロギスニータ

そうなんです(笑)
で、そう考えたときに、やっぱり不遇のキャラって王様2人じゃないですか。どっちか使って活躍できたら夢あるなぁって。


カーナ

王様、3人かな(笑)


プロギスニータ

さすがにSSRを使う度胸はなかった(笑)
その時相手にしていたの、クラさんの編成だったから。


カーナ

ロブ、エルデでも十分度胸あるわ!


プロギスニータ

5月の、洞窟のマップだった頃のアリーナで。当時アグリアス・破滅シュテル・クイックキャラが流行ってたんですよ。で、アグリアスに対抗できる可能性を秘めていたのが、エルデで。


カーナ

なるほど! 属性優位だし、刺突対策なんてその頃誰もしていなかったし!


プロギスニータ

さらにモンクもある。実は地裂斬の方がダメージ出たりします。アグリアスだろうとレインだろうと、あるいは光の戦士だろうと、刺突や打撃はダメージが通りやすくて。だからエルデを使うことになった、っていうのがきっかけですね。


カーナ

確かに、打撃に関して言えば、未だに有効な対策はほとんどないですからね。


プロギスニータ

そう、実は今日(取材時)もエルデ入れて3防衛したりしてます。
ユウナを差し置いて一番にLv120にしました(笑)


カーナ

やっぱり、Lv120にして強くなりました?


プロギスニータ

かなり強くなりましたね。元々一撃でやられることも多かったんですけど、HPがかなり伸びたおかげで一撃を耐えられるようになって。で、火力も上がったんで、一撃を耐えて逆に相手に大ダメージを与えられるようになったかな。


カーナ

なるほどなぁ、じゃ少なくとも旧キャラを輝かせるっていう意味では、EXは選択肢を増やしてくれたんですね。


プロギスニータ

うん、やっぱり夢ありますよ。


カーナ

逆にいえば、EX化できるキャラがアイテム数の影響で制限がかかる分、いかに深く掘れるかがより重要になってくるんですかね。


プロギスニータ

うん、そうですね。ただ、かといって外れキャラっていうのも案外いなさそうな気がするから、好きなキャラをいかに上手く扱えるか、っていうのが大事になるのかも。


カーナ

確かに、タクティクス要素が失われたわけではないですもんね。
でも話聞いてて思いますけど、確かに雑に強いキャラもいるけれど、やっぱり誰かを深堀りした経験があってこそ、そこに足りない要素に気づけて。だから手駒が増えることの真の価値っていうのも、理解できるのかもですね。


プロギスニータ

そう、それはそう思います。


カーナ

だから、変に手広くすることを焦る必要はなくて、まずは手持ちで編成練度を磨いてみる。模擬戦を繰り返して「少なくともこういう編成になら勝てる」っていうところまで磨いてみる。そういう試行錯誤を先に繰り返しておくことって大事ですよね。そうじゃないと、宝の持ち腐れになるというか。

……おかしいな、全部自分に突き刺さってくるぞ。


プロギスニータ

(笑)
そうですね、新キャラが強いのは間違いないですけど、じゃ新キャラ使えば絶対勝てるかと言えば、全然事故るし、全然メタられる。確かにユウナはかなり強いですけど、旧キャラを使って新キャラを倒すことは可能なゲームだとは思っているから、そこに楽しみを持ってやりたい気持ちはありますね。
まぁ新キャラは大抵追いかける我々二人が言っても、あまり説得力はないかもですが…...(笑)


カーナ

プロギスさんは当時のエルデでクラさんを攻略しに行ったんですから、説得力ありまくりです(笑)


実は、PvPはあまり好きじゃない


カーナ

ところで、プロギスさんが「一番好きなコンテンツは?」って聞かれたら、やっぱりアリーナですか?


プロギスニータ

んー。いや、ギルバトだと思います。


カーナ

へー! それはちょっと意外な感じがしますね。


プロギスニータ

ぶっちゃけてしまうと、PvPってあんまり好きじゃないんですよ。


カーナ

……。


プロギスニータ

……。


カーナ

……え?


プロギスニータ

いや、ホントに(笑)


カーナ

なんと、天下無双が(笑)


プロギスニータ

ギルバトはみんなでやる種目だから楽しいっていう感じ。指示なしのギルドなので、見守るだけではありますが(笑)アリーナはオートだから楽しめてた部分はあるかな。


カーナ

あ、でも元々シミュレーションRPGが好きって言ってましたもんね。そういう意味では、PvEであれば手動も全然楽しめる?


プロギスニータ

それはそうですね。白磁の塔とか好きですよ。あと裁きの試練とかも。もし時間をしっかり確保できたら、ハイスコアにチャレンジしてみたいと思ってます。競争相手もかなり強いですけどね(笑)


カーナ

なるほどなぁ。あぁ、でもそっか。じゃ、きっとプロギスさんにとってアリーナって、超々高難度PvEみたいな位置づけなんだ。


プロギスニータ

あぁ、その意識はあるかも! クラさん、Freesiaさんっていう超々高難度コンテンツ(笑)


カーナ

いや、でもその流れでいうと、変な言い方ですけど、よくバーキンに出てくれましたね(笑)しかもすごく時間をかけて編成練ってくれる。


プロギスニータ

いや、本当にめっちゃ時間を食うイベントだなって思ってますよ(笑)でも、中位ギルドの人間として上位ギルドの人との交流機会って貴重な経験でもあるし、自分の力をチームメンバーとの協力の中でフルに活かすことができたりして、とにかく楽しいんですよね。
バジルさん(元フローズヴィトニル所属)に「こういう編成組めますか?」って言われた時はちょっと感動した(笑)


カーナ

何かわかる気がする(笑)


プロギスニータ

だから、自分としてはめっちゃ楽しいイベントですよ!


カーナ

いや、それでもあれだけの熱量をかけてくれるのが、いつも本当にありがたくて。毎回強い人と当たることになるのに...…。


プロギスニータ

わざとでしょうが!(笑)


カーナ

だって、見たいんだもん!(笑)


プロギスニータ

気持ちはわかるけど(笑)
でも第二回のあさるとさん(黒霧島所属)とか、第三回のSweepさん(元フローズヴィトニル所属)とか、編成練度が本当に高くて禿げるかと思った(笑)


カーナ

そんな思いをしてまで...…(笑)
プロギスさんにとってバーキンは、ギルバトの団体戦としての魅力と、アリーナの高難度感がいい具合に混ざったコンテンツになれた、っていうことなんですかね?


プロギスニータ

確かに! そんな感じですね!


とにかく、楽しんで。


カーナ

最後の質問になるんですけど、手持ちも多くなって、色んなコンテンツも楽しんできた今、仮に新規で始めるユーザーさんにアドバイスをするとしたら、どんな言葉を送りますか?


プロギスニータ

この前の国営放送で聞いて知ったんですが、今って始めた人にはUR確定の無料召喚があるんですよね。しかもメディエナも配布ですよね?それって昔に比べたらすごいプレイしやすい環境になってるっていうことだと思ってて。


カーナ

そう言われてみると、いきなりメディエナが手に入ってたら、だいぶやりやすさ変わりますよね。


プロギスニータ

そうそう。Twitterとか見てると新規に厳しいゲームだって思われちゃうかもしれないけど、実際は既存ユーザーも知らないところでサポートは行われているわけで。だから変にそうした声を真に受けずに、マイペースに楽しんでもらいたいなって思いますね。


カーナ

確かに、Twitterでフォロワー数の多い人って割とガチな方が多いから、多少バイアスがかかるというか。必ずしも全ての人にとって真実ではないというか。
何にでも通じることですけど、ちゃんと自分なりに解釈して、自分なりの楽しみを見出すって大事ですよね。


プロギスニータ

うん、そう思います。楽しみ方に正解はないから、他人に迷惑をかけることさえなければ、極端に言えば自分が楽しければそれでよし。とにかく楽しんでやっていこって思ってます。ギルドもそういう方針だし。


カーナ

そうですね。楽しいと思うからこそ、幻影戦争をやっているわけですからね!
プロギスさん、今日はありがとうございました!



FFTでラムザ一人旅をやってしまうくらい、自分に何かしらの制約を課すことで新たな楽しみを見つけてきたプロギスさん。インタビューの中でも「一回、石を使った召喚禁止ルールでやってみたい」と言い出すほど(笑)

それはつまり、このゲームの楽しみ方は一つではなくて。むしろ角度を変えてみたら、今までと全然違った楽しみ方が見出せるということだと思います。

これからも仕様や環境は色々と変化していきますが、「楽しみ方に正解はない」と言ったプロギスさんの言葉通り、それぞれの環境の中で自分なりの楽しみ方を見出していくことが大切なんだと、改めて教えてもらった気がしました。

そんなプロギスさんが率いるギルド『ウォーズコネクト3』ですが、稀にギルメン募集しているときがあります。気になる方はぜひプロギスニータさん(@Gisunita_of_Pro)までご連絡を。

それではまた、次の幻影戦士の物語でお会いしましょう。