interview with クライド 後編 ~キャラの理解度が生む楽しさ~

幻影戦争のプレイヤーにスポットライトを当てる「Insight Of The Visions」。第二回目のゲストは、黒脛巾組ギルマスのクライドさん。前編では忍者、そして回避パの魅力について語っていただきました。そこで、回避パにおすすめのキャラについて聞いてみたところ、想像以上に具体的な回答が!かつてないほど(まだ2回目だけど)実践的な内容、これは保存版です!

※取材日:2020/11/1



カーナ

せっかく回避パの魅力について教えて頂いたので、『クライド流 回避パにおすすめのキャラTOP3』みたいなものを聞いてもよろしいでしょうか?


クライド

あ、それはもちろんです!実際に私が運用している方法も含めて、お伝えしますね。


カーナ

え、いいんですか??


クライド

はい、ギルバトのMAPも変わりましたし、回避パやってみたい!っていう方が増えてくれたら嬉しいので(笑)


カーナ

(このまぶしさの前に、自分の図々しさを恥じるばかり)


クライド流 回避パにおすすめのキャラ 第3位


カーナ

では、早速いきましょう!第3位は!?


クライド

第3位は、ここにいれるのもあれなんですが、キトンですね。


カーナ

おぉ、ここにきちゃうんだ!1位じゃないんですね?


クライド

はい、個人的には1位に推したいキャラなんですが、どうしても素の回避値が他のキャラと比べると少し下がってしまうんです。やっぱり、回避パを作るうえでは、回避率を最後の1%まで詰めていくことが重要だと個人的には考えていて。


カーナ

1%単位で回避率を高めていく工夫が必要だと。


クライド

はい、例えば回避率90%だと10回に1回の確率で当たる計算になるんですが、それを95%にできたら、20回に1回の確率にまでもっていけるんですよ。その差が回避パを作るうえでは天と地の差になると思ってまして。


カーナ

確かに、1発くらうかどうかで勝敗が変わったりしますからね。


クライド

そうなんです。その観点で、回避のサポートアビリティを持っていないという点で、キトンはどうしても3位になってしまうんです。


カーナ

なるほどなぁ。ちなみにキトンの運用をしていく上で、おすすめの装備や召喚、ビジョンカード(以後、VC)などはどのあたりになりますか?


クライド

今主流の「ドレインフォース(以後、ドレフォ)キトン」にしたいなら、装備はリボン(ドッジ)にプラチナローブかエルフのマント(盛りたい耐性に合わせて)、トラマスはAP切れを考えたら鈴(ジザのトラマス)ですが、個人的にはエルデのトラマスもHPを盛れるのでおすすめです。召喚獣はゴーレムかオーディン。VCはドレフォを使いたいなら新しき生命やゴーレム、もしくはシヴァを付けて回避を上げるというのがいいと思います。


カーナ

なるほどなるほど。トラマスやVCは他のキャラとの兼ね合いもありますからね。


クライド

そうですね。ただ、実は僕自身はキトンをドレフォに振り切ることが好きではなくて。というのも、使用回数5回というのに縛られてしまうんですよ。防衛において3回、4回と防衛していきたいということを考えると、そこの制約が結構厳しいんですよね。


カーナ

そうか、いかに1人当たりの防衛数を増やしていけるかが重要だと仰ってましたもんね。それではクライドさんは、キトンをどのように運用されているんですか?


クライド

実は、攻撃モリモリにしてます(笑)どういうパーティを組むかにもよるんですが、僕自身はキトンの他に攻撃を受ける役を用意することで、キトンを攻撃に振り切らせてます。


カーナ

おぉ、そうなんですね!ちなみにその場合の装備というのは?


クライド

佐助の刀にリボンと、今はエルデのトラマスを付けてますね。攻撃を盛るといっても、ドレフォを使わないわけではないですし、範囲バフのため挙動調整もできて重宝しているトラマスです。


カーナ

エルデといい、マシュリーといい、初期キャラのトラマスは結構優秀なもの多いですよね。


クライド

ホントそうですね。そのあたりの難易度調整みたいなものは、本当にすごいなぁと思います。


カーナ

個人的には、それを発見する皆さんもスゴイと思いますけどね(笑)よくエルデのトラマスを使うことを思いつくなぁと。


クライド

実はエルデのトラマスに関しては、以前カツサンドさんのアリーナか何かの動画をシノンさんがTwitterに上げているのを見て「おぉ、こんな使い方が」と(笑)


カーナ

なるほど、そうやって学んでいったんですね。ちなみに、キトンを攻撃盛りにするときのサブジョブはどうされてますか?


クライド

サブは「ソルジャー」ですね。ハードスラッシュが結構ダメージ出るので、斬耐性盛っていない相手にはハードスラッシュ、盛っている相手にはドレフォという形で自動で使い分けてくれます。


カーナ

あー、そうか。その結果アビリティ使用回数もうまく担保できる、ということなんですね。


クライド流 回避パにおすすめのキャラ 第2位


カーナ

では続いて、第2位は!?


クライド

第2位は、…同率でラスウェルとヴィネラですね。


カーナ

おぉ、同率!では、まずヴィネラのご説明からいきましょうか。


クライド

ヴィネラはもう、回避パだったら間違いなく入るくらいのキャラですね。マスターアビリティでもサポートアビリティでも回避を上げられて。数値的には現状いるキャラの中ではトップだと思います。


カーナ

破滅シュテルなんかも、よく回避パで使われてはいますが...。


クライド

あぁぁ、そうですね!すみません、僕が破滅シュテルを引けなかったのですっかり忘れていました(笑)


カーナ

まぁCost含めた育てやすさ、みたいなものを含めるとヴィネラに軍配が上がる、ということにしましょっか(笑)


クライド

そうさせてください(笑)ヴィネラは斬撃と射撃に耐性があって、狙い撃ちを打たれても一発で倒されることはないという点と、範囲攻撃の多さが魅力ですね。


カーナ

ちなみに逆の視点でいうと、ヴィネラ対策はホーリーというのがまず挙がると思うのですが、ホーリーへの対策などはどのようにされてますか?


クライド

そうですね、僕はヴィネラに武器を持たせない装備で運用するようにしてます。インテリコート、リボン(ドッジ)、ジザのトラマス。で、VCは「愛の誓い」をつけてヘイトを高めて。ホーリー以外ならほぼ回避できるので、ホーリーで死なないことを重要視してますね。


カーナ

最近は言霊使いの「躱せぬ痛み」なんかも出てきてますけど、よほど相手が魔法攻撃を盛ってこなければ一発では倒されない、ということですね。ちなみに召喚獣はどうされてますか?


クライド

召喚は回避を盛りたいならテトラシルフィードですが、僕はギルバトの攻撃時はキルフェ入りのパーティを狙うことが多いので、フェンリルにしてます。防衛の時は、カイン対策でゴーレムを使うことが多いですね。


カーナ

おぉ、ゴーレムをつけたとしても避けますか!


クライド

そうですね、一応ゴーレムのボードで回避はMAX値まで上げてはいますが、それであれば全然ゴーレムでも、ヴィネラなら回避できますね。


カーナ

なるほどなぁ、回避にゴーレム、というのは意外な感じがしました。ちなみに同率のラスウェルはどうでしょうか?


クライド

ラスウェルは何といっても「ぶんしん」が優秀ですね。正直あれが出た時は、今までの回避パの苦労はなんだったんだ、と思ったくらいです(笑)


カーナ

本当に、敵に回すと厄介なアビリティですよね(笑)


クライド

攻撃属性も斬だけじゃなくて刺突もありますし、素の回避値もかなり高いので、かなり優秀なキャラですよね。かなりダメージも出せるので、今まで回避パの悩みだった火力の問題を解決してくれるほど、大きな影響を与えたキャラでしたね。


クライド流 回避パにおすすめのキャラ 第1位


カーナ

ではいよいよ、第1位の発表をお願いします!


クライド

これは最近のお気に入りというのもあるんですが、ハロウィンリレルリラ(以後、ハロルリラ)ですね。回避パにひとつの革命を起こしたキャラですね。


カーナ

おぉ、どんな革命が起きたんでしょうか?


クライド

やはり、回復アビがある、というところですね。これまで回復キャラで前に出せるキャラ、回避ができるキャラというのはいなかったんですが、その部分にぴったりはまるピースという感じです。


カーナ

確かにそうですよね、あれだけギルバトにあふれていたイルディラのポジションをかなり奪いましたから。ちなみに装備等はどういう感じでしょうか?


クライド

装備はソウルオブサマサにリボン、あとキトンのトラマスを付けています。これは回避の底上げという意味に加えて、全体の素早さの調整という意味も持っています。召喚はテトラシルフィードで回避の底上げをしつつ、VCはシヴァですね。


カーナ

確かにシヴァのVCってParty Abilityは回避アップで、ステータスは魔力が上がる。それを余すところなく使えるようになったのは、回避キャラではハロルリラが最初かもしれないですね。


クライド

そうなんです。しかもVCシヴァは付与効果が「氷属性耐性アップ」なので、そこも含めてカバーできるという意味で、完全にピッタリのVCですね。

あと、今のギルバト(10月時点)ではサポートアビリティを縮地と影走りにしてまして。Moveを4にできる、というのも大きなポイントです。


カーナ

おぉ、そうなんですね!一般的にはレベル99の相手に対して有利になるように「レベル4をレベル3に」をつけている方が多そうな気がしますが。


クライド

やっぱり、ヴィネラとキトンと組ませても置いていかれない、というのがかなり大きいですね。実は10月のギルバトはずっと対キルフェをコンセプトにやってきたんですが、ハロルリラの素早さをヴィネラよりちょっと高くしておくと、初手でハロルリラがプロテスをヴィネラに掛け、ヴィネラが直進するんです。
2手目でハロルリラがシェルを唱え、詠唱完了前にヴィネラがさらに直進、という形になるんですが、そうするとシェルの効果が3ターン残った状態でキルフェの射程内に入れるんですよ。


カーナ

なるほど!その状態であればキルフェのホーリーも怖くない、と。


クライド

はい、ホーリーの使用回数3回分をシェルがかかった状態ですべて受けきれるんですよ。それができるようになった、というのが僕の中では本当に画期的でした。


カーナ

なるほどなぁ(あとで動画送ってもらお)
そういう意味では、ハロルリラは回避パを1段階進化させた感じですね。万が一何かあってもアレイズがあるし。


クライド

そうですね、プロテスもかかっているから、仮にカインが来ても耐えれたりもしますから。なので防衛の回数を稼ぐために、特にキルフェ入りのパーティの攻撃を引き受けたかったので、敢えて攻撃と防衛の編成を一緒にして、回避パっていうのがわかっている状態で相手のキルフェを引き寄せたりとかしていました(笑)



カーナ

いやぁ、でもやっぱりお話し聞いてて思いますけど、やっぱりキャラの理解度を深める、というのは大事ですね。自分なんて新キャラを雑に並べたりしているだけなので、何だかとっても反省しました(笑)


クライド

そんなそんな(笑)
でも、やっぱり使いたいキャラの活かし方を見出して戦略で勝つ、というのがシミュレーションゲームの醍醐味だとも思いますね。どのキャラでも、どんなコンセプトでもいいから、自分の進みたい方向を見つけて深堀りをしていけたら、もっともっと幻影戦争を楽しめるんじゃないかな、と思います。


カーナ

本当に、仰る通りですね。
クライドさん、本日は本当にありがとうございました!



インタビュー中何度も「好きなキャラの輝かせ方を考えるのが楽しい」と仰っていたクライドさん。キャラの数が多く、選択肢が増えているからこそ、自分なりのコンセプトや楽しみ方をしっかりと定めておくことの大切さを、伝えようとしてくれていたように思います。


命中アップのMAPや必中持ちキャラの増加など、回避パを貫く道は決して平坦ではないと思います。でも、それでも曲げないでこその信念。それでも貫いてこその美学。きっとどんな環境になっても、クライドさんならその環境で生き抜くことに楽しみを見出していかれることでしょう。


そんなクライドさんが率いる黒脛巾組でなら、幻影の新しい楽しみ方も見つかるかもしれません。興味がある方は、ぜひクライド(@ff_clyde)さん宛にDMしてみてください。


それではまた、次の幻影戦士の物語でお会いしましょう。