幻影戦争のプレイヤーにスポットライトを当てる「Insight Of The Visions」。第二回目のゲストは、黒脛巾組ギルマスのクライドさん。忍者縛りが有名なギルドさんで、忍者への熱い思いを語っていただきたい!と思ってお声がけをしたところ・・・
え、まさか、いわゆる日本のニンジャが好きな外国の方...!?
めっちゃ日本語うまいですけど、そういう外国人の方もいらっしゃるし、「Youはなにゆえニンジャに?」みたいな雰囲気に!?
※取材日:2020/11/1
カーナ
ハ、ハロー...
クライド
カーナさん、はじめまして!
カーナ
(よかった、めっちゃさわやかな日本の方だ・・・。)
※編集部注:外国籍の方であったとしても全力でWelcomeです。
クライド
本日はよろしくお願いします!
20年以上もの間、注いできた愛情
カーナ
クライドさんは幻影を初日から始められているとお聞きしましたが、まずはそのきっかけから伺ってもよろしいですか?
クライド
もちろんです!元々僕はファイナルファンタジーシリーズが好きで。特にFF6の「魔法と機械の物語」といった世界観が大好きだったんです。幻影戦争のトレーラーを見てそれに通じるものを感じて、これはやらなきゃと思ったのがきっかけですね。
カーナ
そのお名前、そしてTwitterのアイコンからして、FF6好きなのは伝わってきます(笑)
クライド
おぉ、わかっていただけますか!?
カーナ
も、もちろんですとも!
(前日にぺぺろんさんとFF雑談しててたまたま聞いたなんて言えない)
クライド
僕はFF6に出てくるシャドウというキャラが本当に好きで、名前を自分でつけられるゲームには基本的に「クライド」という名前を使ってるんです(笑)
カーナ
一応ネタバレにならない範囲で説明をすると、FF6に登場するシャドウというキャラですが、実は「シャドウ」という名前は元々彼が所属していた団の名前なんですよね?(Special Thanks:ぺぺろん)
クライド
はい、後に「シャドウ」と名乗ることになるクライドと、相棒ビリーの強盗団の名前ですね。「クライド」という名前は、シャドウの本名といえば、わかりやすいでしょうか。
カーナ
でも、その「クライド」という名前もアイコンにされてるキャラも、FF6の中でわりと一瞬しか出てこないイベントシーンですよね?
クライド
はい、本当に1つのイベントシーンに過ぎないのですが、とても強く印象に残っていて。僕にとって、未だに色褪せない魅力を持ったキャラですね。
カーナ
FF6発売からもう25年以上経っていることを考えると、それだけの期間愛し続けることができるキャラと出会えたっていうのは、とても幸せなことですよね。
クライド
確かに、そう言われてみると本当にそうですね!ますますこの名前を変えられなくなってしまいました(笑)
カーナ
でもそのシャドウ、厳密にいうと忍者ではなく暗殺者(アサシン)だったかと記憶しているのですが。実はFFのキャラで「忍者」って少ないですよね?エッジとユフィと...。
クライド
はい、実はそうなんです(笑)
カーナ
でも「忍者」というジョブは、FFにおいては常に強いジョブではありましたよね。FF5とか。
クライド
そうですね、FF5の「なげる」はかなり強いアビリティでしたし。あと、個人的にはFFTの忍者に思い入れが強いですね!全員ジョブを忍者にして進めたりしてました!
カーナ
確かに、FFTの忍者も最強ジョブの一つでしたね!そして、当時からずっと忍者への強いこだわりをお持ちだったんですね(笑)
クライド
はい、そこはずっと変わっていないですね(笑)
カーナ
そんなクライドさんの代名詞ともいえる「忍者へのこだわり」にも、ぜひ今日はスポットライトを当てたいと思ってるのですが、忍者に惹かれた背景はどのあたりにあるんですか?
クライド
実はFFと並んで、『信長の野望』という戦略シミュレーションゲームが好きで、忍者のカッコよさに憧れを抱いていたんです。本などを読んでも、あの時代は特に忍者が活躍していた時代でもあって、常に強く、カッコいい存在として描かれていました。
カーナ
忍者の、特にどういった部分に惹かれていったのでしょうか?
クライド
表舞台に立つことはないのに、圧倒的な存在感を誇るところといいますか。自分自身があまり表に出たがるタイプでもないので、光の当たらない『影』で活躍する忍者のカッコよさに惹かれた部分もあったのかと思います。
カーナ
(スポットライトをあてる、とか言ってホントごめんなさい)
作りたかったのは『忍者の里』
カーナ
ちなみに、ギルドは最初からご自身で立ち上げられたのですか?
クライド
そうですね、最初から初代黒脛巾組(現:忍乃衆)を立ち上げました。当時はシュテルくらいしかジョブに忍者のあるキャラがいなかったこともあって、縛りは入れずにただ「忍者が好きな人が集まるといいな」という思いでした。
カーナ
「黒脛巾組(くろはばきぐみ)」は、それほど有名な忍者集団ではないかと思うのですが、この名前を選定されたのにはどういった理由があったのでしょうか?
クライド
最初は伊賀・甲賀のようなメジャーな名前を考えていたんですけど、きっと他にも忍者好きが集まるギルドがあるだろうと思って、名前が被ったらいやだなぁ、と。黒脛巾組は伊達政宗が創設したとされる忍者集団なんですけど、これなら被ることはないだろうと思って付けました。その結果、ほとんどの人が読むことのできないギルド名になってしまいましたが(笑)
カーナ
確かにギルド名を初めて見た時、そっとGoogleに教えてもらいました(笑)
その後当時の黒脛巾組を脱退(現在は忍乃衆に改名)され、現黒脛巾組を新たに創設されることになるのですが、そのきっかけはどこにあったのでしょうか?
クライド
元々、いつかは「忍者縛り」っていうのをやってみたい、という想いをずっと抱えていたんです。幻影戦争のようなシミュレーションRPGは、自分の好きなキャラを使って戦うというか、好きなキャラをどう輝かせるか、っていうのが醍醐味のひとつだと個人的に思っているので。
そんな中「マシュリー友の会」という『防衛の頭をマシュリーにする』というルールのあるギルドさんの存在を知りまして。それに勇気をもらったというか「これ、忍者でもできるよな」っていう風に思えたことが大きなきっかけですね。
カーナ
ちなみに、今の黒脛巾組のルールというのはどんなものなんですか?
クライド
攻撃と防衛それぞれにありまして。攻撃の方は少しゆるくて、ジョブに忍者、アサシン、侍、シーフを持つキャラ、もしくはゴウガとサイガに所属しているキャラの中から、好きに編成してよい、ということになっています。
カーナ
ゆるい、と言っていいのかわかりませんが(笑)
クライド
でも、これくらいの制約があった方が「その中でどう戦うか」みたいな議論をみんなでできて楽しいかな、と思いまして(笑)
防衛のルールは、頭キャラを忍者(キトン or シャドウリンクス)にする、ということです。
カーナ
わぁ、じゃもし対戦したら防衛編成の一覧に、キトンとシャドウリンクスがずらっと並ぶっていうことですね!対戦してみたい...!!
クライド
いやぁ、実は正直それが楽しくて仕方なくて!たまに模擬戦の画面開いて、みんなの防衛パの先頭が全員忍者になっているのを眺めながら、ニヤニヤしてたりします(笑)
カーナ
あぁ、でもそうか。忍者って、時の将軍に雇われたり忠誠を誓ったりはあっても、基本的には「忍者の里」があって、そこで暮していますもんね。クライドさんは「忍者の里」を作りたかったんだ。
クライド
そう!ホント、その通りなんです!それこそが僕の実現したかったものなんです。
カーナ
ただ残念ながら、幻影の世界の忍びの里である、ゴウガとサイガにはほとんど忍者がいない、という...(笑)
クライド
いや、ホントあれはビックリしましたね!(笑)運営さんはいったい何を考えているんだ、というか。そこに関しては正直文句しかないです(笑)
こだわり続けた回避パの魅力
カーナ
もしかしたら意地悪な質問になってしまうのかもしれないですが、これだけ定期的に新キャラが出てくる中で「現在の縛りのルールからは外れてしまうけど、このキャラ使いたい!」みたいな思いを抱えたことはないんですか?
クライド
やっぱり、それはありますね。なので『縛りのルールをなくす期間』を設ける、というのも考えてはいて。実は期間限定ギルバトの時に一度実施したんですよ。
カーナ
あー、そうか!そりゃそうですよね。男性で忍者がメインジョブのキャラそもそもいませんし。
クライド
そうなんです(笑)あとはやっぱり新キャラがギルバトに増えてきたときに、自分で使ってみたほうが対策を考えやすい、というのもあると思うので、今後も定期的に『ルール解放日』みたいなものを設けようかな、と考えています。
カーナ
なるほど、それはマンネリを防ぐみたいな意味でも良さそうですね!ところでギルドのルールを考えると、黒脛巾組の皆さんは基本的には回避パ編成になってらっしゃるんですか?
クライド
そうですね、運営さんの設計次第ではなかなか厳しい環境にはなりますが(笑)
ただ回避パについてはしっかり検証も重ねてきて、回避率を割り出す方程式も比較的精度高く作れてきたかな、と思います。今のところ非公開にしておく予定ですが(笑)
カーナ
それは非公開にしておくべき情報ですね!検証っていうことは、ひたすらテストを繰り返してデータをためて...
クライド
はい、回避率の計算式を作るためだけでも、もう100回以上のデータは集めたと思います(笑)
カーナ
ちなみにその計算式に当てはめた時に、「意外と知られてないけど、このキャラ結構避けるよ!」っていうキャラってどのあたりがいます?
クライド
あまり知られていないところだと、ルシアとか、セシルとか...
カーナ
セシルって避けるんですね!
クライド
そうですね、セシルは僕の中では結構手応え感じてます。あとSSRでいえば、実はダリオやロレンツォも結構避けますよ。
カーナ
へーー!それはちょっと意外でした!やっぱり深堀りしていくと、色々なキャラが輝きますね。
クライド
そうですね。やっぱりデータが揃って方程式が生まれてきたからこそ、このキャラはここまでやればこれくらい回避できる、みたいなものが見えてきましたね。
カーナ
なるほどなぁ。お話聞いていて改めて思いましたけど、クライドさんほどの深い検証は難しいとしても、やっぱり最初にテーマを決める、っていうのが大事ですよね。クライドさんの場合は「回避パを作る」っていうのがテーマでしたけど、それは別に「このキャラを使いたい」とか「魔法パで戦いたい」とかでもよくて。ただ、何を深堀りしていくのか、言い換えればどの方向性で編成を磨くのか、という方針は決めておいた方がいいですよね。
クライド
そうですね、そうしないと何から手を付けていいのかわからない、みたいな状態になってしまうとも思うので、それは本当に大事だと思います。そういう意味では、僕ももっと「回避パの楽しさ」みたいなものを発信していけたらなぁって思ってはいるんですが。
カーナ
おぉ、ではせっかくなので、クライドさんが思う「回避パの魅力」とはどんなところにあるんでしょう?
クライド
それはもう、間違いなく「一発逆転できるロマンがある」というところですね。
カーナ
確かに...!1人しか残ってなくても勝てちゃったりしますからね!
クライド
そう、そうなんです!回避パの一番の醍醐味はやっぱりそこじゃないかな、と思いますね。今黒脛巾組は13人所属しているのですが、人数不利の中で勝利を掴むには一人が3防衛、4防衛としていく必要があって。そういうジャイアントキリングとか、ほとんど失いかけた勝ちを拾える、みたいな展開はやっぱり病みつきになりますね。
カーナ
いやぁ、やっぱりいいですね。楽しみ方を確立されているというか、こだわりを貫いていらっしゃる姿は、本当にまぶしく映ります。今の時代、Twitter等でたくさんの情報があふれていて、こだわりを貫くことにも覚悟が必要だと思うんですよね。
クライド
そうですね。でも例えばルール上対象外となるキャラがすごく強い、っていう話を聞いても、「じゃあ、そのキャラに対してどうやって対抗するか」を考えるのがすごく楽しいので。少なくとも今はまだ、その楽しさが上回っているおかげでブレることはないですね。
あと、やっぱりそういうルールを設けたギルドのギルマスなので(笑)
カーナ
確かにそうですよね、ブレるわけにはいかない、というか(笑)
それは言葉にすれば「責任感」とも言えますが、同時にそう思わせてくれること自体が、ギルメンの皆さんから「支えられている」と思えるところでもありますよね。
クライド
そうですね。初めてギルドを作ったときから大事にしているのが、「ゲーム自体を楽しむ」ということでして。ギルドの皆さんにはそうあってほしいし、何より自分自身が率先してそれを体現したいな、という想いはやっぱりありますね。
カーナ
なるほどなぁ。あと、実際に自分もギルマスという立場になって心から実感してますけど、ギルドに残ってくれている人、入ってくれた人への感謝の気持ちは、本当に大きいですよね。
クライド
本当にそうですね。うちは縛りが厳しいこともあって、なかなか勧誘も大変で。だから、その分ギルメンのみんなへの感謝は大きいですし、ギルメンの存在そのものが僕のモチベーションになっているところがありますね。集まってくれたみんなに、どうにかもっと楽しんでもらいたい、っていう想いが原動力になります。
忍者のこと、回避パのこと、ギルドのこと。
終始楽しそうに語ってくれるクライドさんの姿は、きっととてもまぶしい笑顔をされているんだろうなぁと思いました。
…はい、そう思いまして。
つい、調子に乗って。
優しそうな方だから教えてくれるんじゃないかと思って。
聞いてしまいました。
ということで後編は、回避パにおすすめのキャラを大公開!
装備や召喚・VC、さらには運用方法についても教えていただきました!
(図々しい自分を褒めてあげたい...!)
次回、Interview with クライド後編『クライドさんが教える、今回避パにおすすめのキャラTOP3』
どうぞお楽しみに!
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