幻影戦争のプレイヤーにスポットライトを当てる「Insight Of The Visions」。第一回目のゲスト、フローズヴィトニル所属⎛´・ω・`⎞さんのインタビュー後編です。フローズヴィトニルが放つ溢れる野心に惹かれ、その扉を叩いたかおもじさん。憧れのギルドに所属して見えてきたものとは...。
※取材日:2020/10/22
いきなり炸裂した『このとおり砲』
カーナ
さて、爆死を乗り越えながらもキルフェを完凸して、いざフローズヴィトニルの扉を叩いたわけですが。
⎛´・ω・`⎞
実は、当時面接してくれたソウケンさんに送ったデッキのキャプチャが残ってたんで、今日持ってきたんです。
カーナ
おー、これはまた編成の幅が...(笑)
⎛´・ω・`⎞
今思うと、よくこれで入れてくれたなぁ、と(笑)
フローズヴィトニルの基準がロイヤルランクしかなかったから、っていうのもありますけど、「これから頑張るのでぜひ!」というモチベーションだけでゴリ押しした覚えがあります。
カーナ
ラムザはFFTコラボだからわかるけど、宗教上の理由で男性を育てないかおもじさんが、よく光の戦士を完凸してましたね(笑)
⎛´・ω・`⎞
実はちょうどFF1コラボの時期が、少しずつ上位ギルドというか、フローズへの移籍を意識し始めていた頃で。当時タンクといえばエンゲルベルトっていう時代の中で、タンクが囁きしかいなくて。これはさすがにまずい、と思って光の戦士を完凸させましたね。
カーナ
なるほど、もうその頃には意識してたんですね。
そうして念願かなって、フローズヴィトニルに加入したわけですが。
⎛´・ω・`⎞
はい。で、加入直後のチャットでいの一番に貼られたのが、これでした。
カーナ
このとおりさん、さすがですね(笑)
⎛´・ω・`⎞
元々Twitterでこういうノリってわかってて、それが好きで入ったとはいえ、いきなりくるとは思わなかったです(笑)
カーナ
まぁでもきっと、このとおりさんなりの「早くなじんでもらおう」という気遣いというか(笑)
⎛´・ω・`⎞
そうそう、そう思います。新人だったので、どこまでノっていいのか迷いましたけど(笑)
カーナ
フローズさんは、Twitter等でこういうノリを(かおもじさん含め)繰り広げることもあるけど、実は結構みなさん大人ですよね。
⎛´・ω・`⎞
うん、それは本当にそう思います。
カーナ
Twitterやバーキン等でちょっと会話させてもらったことがある程度ではありますが、ソウケンさんやバジルさんは落ち着いた大人のイメージあるし。普段あんな雰囲気だけど、あけぼのさんも実は大人ですよね(笑)
⎛´・ω・`⎞
そう!あけぼのさんは、本当に色んな事に気が回る人なんですよ。ギルド内でも、あえてオープンな場で言いにくいようなことも言ってくれたり。きっと何人かの意見を代表してくれてるんだろうなぁって思います。
カーナ
あけぼのさんで思い出したんですけど、実は6月くらいにガチで引退を予定していたことがあって。
⎛´・ω・`⎞
え?カーナさんが?
カーナ
そうそう。2日くらいTwitterも触らなかったんですよ。そしたら、あけぼのさんからDMがきて「最近元気ないけど、大丈夫?」って(笑)
たった2日程度なのに、よく気付いたなぁって思いました。
⎛´・ω・`⎞
そう、あけぼのさんはそういう人なんです。あけぼのさんのキャラクターには、自分を含めてギルドのみんなが救われていると思います。
カーナ
フローズさんの中でも、敢えていじられ役にまわっている感もありますよね(笑)
(本人、こんな風にバラされるのイヤだろうけれど笑)
フローズヴィトニルのD.N.A.
カーナ
ノリといえば、フローズさんの厳しすぎる周回ルールが時々流出しますが(笑)あれは冗談とはいえ、「周回力を武器に戦う」というギルド方針は今も変わらずですか?
⎛´・ω・`⎞
そこは変わっていないと思います。もちろんルールやノルマはないんですけど、ソウケンさんからもギルドのグループチャットに「うちは周回力で戦うギルドだから、周回はちゃんと頑張ろう」みたいな発言があったりして、今でもフローズ内では大事にされている方針です。
カーナ
それは新規加入者に対しても求める部分なんですか?
⎛´・ω・`⎞
そうですね。前述した通りルールやノルマはないものの周回を大事にしているギルドではあるので、周回を楽しめる人の方がフローズには合っているのかな、と思います。
カーナ
なるほどなぁ。やっぱり、楽しみつつ意識を高く保てる環境があるっていうのが、フローズさんの大きな強みなんですね。
⎛´・ω・`⎞
うん。でも言葉にすると「環境」っていう表現になるかもしれないですけど、やっぱりそれってそこにいる人たちが作ってきたもので。
現ギルマスのソウケンさんやサブマスのバジルさん、どわひでさん。元ギルマスのえごいすとさん。創設メンバーであるぎーえふさんやこのとおりさん。さっき名前の出てたあけぼのさんなどなど、挙げたらキリがないですけど、そういった先輩たちが作り上げてきたものが、「環境」って呼ばれるほどに浸透したんだろうな、と思います。
カーナ
確かに、「あたりまえ」の基準を高く保てるかどうか。それはそこにいる人たちの意識や行動でしか、作ることができないものですもんね。何もせずに生まれるものではない、というか。
⎛´・ω・`⎞
そうですそうです。なので、今私はサブマスという役割をやらせてもらってはいますが、これはあくまでソウケンさんやバジルさん、どわひでさんのサポートをしたい、というだけであって。
周回力っていうギルドのD.N.A.というか、フローズヴィトニルの伝統やプライドみたいなものを創りあげてきてくれたのは先輩たちなんです。自分は、それを大事にしていきたいと思っているだけなんですよ。
カーナ
そうか、そもそもかおもじさん自身も、フローズさんのそこに惹かれて入ろうと思ったわけですもんね。
ライバルギルドを、どう見ているのか
カーナ
少し話は変わりますが、今ギルドバトルの上位はフローズさんとパルチ(パルチザンD.C.)さんの2強体制にブラキャ(Black Cat)さんが加わり、かなり熱い戦いが連日繰り広げられていますけれど、かおもじさんから見てパルチさんやブラキャさんってどんなところに強さを感じますか?
⎛´・ω・`⎞
パルチさんは、戦略の引き出しの多さや幅の広さはさすがだと思いますね。あと何よりも、最適化までのスピードが早い。
カーナ
あー、それは例えばギルバトMAPが新しくなったときに、いかに早く最適解にたどり着けるか、ということですか。
⎛´・ω・`⎞
そうそう。フローズが1週間かかるところを、パルチさんは3日で最適化してくる、くらいのスピード差があると思います。
カーナ
なるほどなるほど。もちろんまだ3日とかだったら最適解というよりは80点くらいのものかもしれないけど、そこに到達するまでのスピードが早ければ、さらに磨きこむための時間も他のギルドより多く確保できますからね。
⎛´・ω・`⎞
ですね。そのあたりはパルチさんの強さだな、と思う部分です。
で、ブラキャさんは...、やっぱりモチベーションの高さが一番にくるかな。
カーナ
あー、なるほど!
⎛´・ω・`⎞
ブラキャさんは、たぶん今一番幻影戦争を楽しんでいるギルドだと思います。少なくとも、ギルバトを最も楽しんでいるギルドであることは間違いないと思う。勢いに乗っている今、きっとギルド内の雰囲気もよくて、一致団結してるんじゃないかな。
カーナ
ある意味で、「追う者」がもつ強みっていうことですね。
⎛´・ω・`⎞
そう。でも、外から見ていただけですけど、おそらく色々あった中でそこを乗り越えてきたギルマス・サブマスの手腕は素直にすごいと思います。それがあっての今の勢いですから。
そして私としては、フローズがカツサンド騎士団を追いかけていた時の勢いを知っているからこそ、今のブラキャさんの勢いは本当に脅威だなと思いますね。
先輩が積み上げてきたものを、守りたかった
カーナ
かおもじさんといえばレイドというイメージも強いので、ぜひレイドの話もお聞きしたいんですが。
⎛´・ω・`⎞
ぜひぜひ。
カーナ
さっき少し話にも出ていましたが、本気でレイドを走ったのはフローズさんに入ってからですか?
⎛´・ω・`⎞
ですね。1位を本気で狙うようになったのは、6月のベヒーモスのころだったかな。でもその時はu-taさんに全然勝てなかったし、るうるう姫さんにも追いつけなくて、3位で終わって。
カーナ
それでも、フローズさんが1位から3位までを独占したんですね。
⎛´・ω・`⎞
ですです。で、7月のFF14復刻レイドは適性がいなくて、Lv89ヴィネラで頑張ったんですけど5位に終わって。
カーナ
(それでも5位なんだ)
⎛´・ω・`⎞
で、8月の2ヘッドレイドを迎えたんですけど。実はこの時u-taさんがフローズを脱退して、約束の場所さんに行かれていて。フローズ内で何が何でも1位を取るんだっていう人が減ってしまったんじゃないか、っていう危機感があったんです。
カーナ
なるほど。確かにフローズさんって、飛びぬけた方もいらっしゃいますが、そもそも全体の平均値が高い印象ありますね。順位はちゃんと周回を重ねた結果論、というか。
⎛´・ω・`⎞
そうそう。でも、自分の中では、レイドはやっぱりフローズが1位を取ってほしいというか、少なくとも他ギルドに独占されるようなことがあっちゃいけない、っていう思いが強くて。
カーナ
それはやっぱり、さっき言ってたフローズのD.N.A.というか...。
⎛´・ω・`⎞
そう、先輩たちが積み上げてきたものを守りたい、っていう思いが強かったです。だから8月のレイドは1位を取りたいという個人としての欲求というよりは「u-taさんがいない分、自分がやらなきゃ」みたいな使命感の方が強かった気がしますね。
カーナ
今でもはっきり覚えてますけど、1位を狙って走っているかおもじさんの2ヘッドの救援に入って。余裕だろうと思って画面から目を離してたら、いつの間にかカインが渋滞してて。なかなかのメンツだったにも関わらず、ワンパンできなかったという事件がありましたね(笑)
⎛´・ω・`⎞
ありましたね(笑)
カーナ
午前3時とか4時とかで、もうオーブも枯渇してるタイミングで本気で申し訳なくなって。何とかプリンを自発して、かおもじさんにお詫びとして献上しなきゃと焦った記憶があります(笑)
⎛´・ω・`⎞
プリンがキモでしたからね、あのレイドは(笑)
でも皆さんのおかげもあって、8月のレイドでは無事に1位が取れました。
カーナ
そしてその勢いで、9月のセイレーンレイドにも挑んだ、と。
⎛´・ω・`⎞
実は、9月はさらに厳しい状況で。まずギルバトでパルチさんにかなり押されて。周囲の目が何となく『フローズ、そろそろ厳しいんじゃないか』みたいな感じになっている気がしてて。これでレイドまで他ギルドに上位を独占されたら、いよいよ『フローズ、終わったな』って思われちゃうんじゃないかって。
カーナ
なるほど、さらに強い危機感を抱いていたんですね。
⎛´・ω・`⎞
そうそう。でもレイドの仕様が変わって、レア救援に入るよりも自発をいかに効率的に処理していくかが重要になった環境になって。そんな中、約束の場所さんがこれまで以上に脅威になってました。当時約束の場所に所属していたu-taさんとA39さん、さらにはぴすさんがすごくスコアを伸ばしていて。
このままだと本気で約束の場所さんに3位までを独占されちゃうと思って、ギルド内外の人に協力を頼みこんで、何とか3位を取れた、っていう状況でしたね。
カーナ
確かに、8月の裁きあたりから、周回系コンテンツにおけるフローズさんの対抗馬の筆頭が、約束の場所さんになっていましたからね。かおもじさんとしては、9月の1位は取れなかったものの、3位には入れたことで一安心、という状況だったんですね。
さて、そんな状況の中で、10月のレイドを衝撃の寝台列車で迎えたわけですが(笑)10月のレイドは、8~9月とちょっと雰囲気が変わっていた印象でした。
⎛´・ω・`⎞
そうなんです、それにもいくつかの理由があって。
ひとつは8月、9月と限界まで走った中で、たくさんの人に助けてもらったっていう思いがあって。その人たちへの恩返しという意味でも、今度は救援に入りまくろうかなって思ったんです。
カーナ
確かに、かおもじさんの救援に入ると、いつもいるなぁっていう方もいましたね(笑)
⎛´・ω・`⎞
そうそう、本当にギルド内外の多くの人に助けてもらいましたから。フローズの伝統を守るっていうのももちろん大事だとは思っているけど、恩返しがしたくなったんですよね。
あともうひとつの理由が、私は元々イフリートやベヒーモスレイドの頃の、ワイワイしたギルドの雰囲気が好きだったんですよ。
カーナ
みんなでマルチで助け合って頑張ろう、みたいな雰囲気が?
⎛´・ω・`⎞
そう!その雰囲気。でもレイドボスの難易度調整だったり、手持ちが揃ったことによって、やっぱりソロオートで周る人が増えていて。他のギルドの方たちと話しても、前よりは「みんなで協力してマルチをする」っていう雰囲気が薄れてきたっていう話を耳にしていました。
カーナ
確かに。レイドがかなり楽になったというのも事実ではありますけど、救援が以前より過疎化している感覚はありますよね。
⎛´・ω・`⎞
うん、でもやっぱり新しくフローズに入った人たちにも当時のようなワイワイした雰囲気を味わってもらいたいっていう思いが強くて。それで今回は、自分が走ることで盛り上げようとするんじゃなくて、ちょっと出だしが遅くなってしまった人たちの救援に積極的に入ったりして、みんなが楽しめるような雰囲気を作りたいなって思ったんです。
カーナ
なるほどなぁ。かおもじさんにとってみれば、そういう雰囲気そのものが、先輩たちが積み上げてきたもので、守りたいものだったのかもしれないですね。
フローズヴィトニルが教えてくれたこと
カーナ
最後の質問になるんですが、幻影戦争には色んなコンテンツがありますけど、どれが好きかって言われたら、かおもじさんはなんて答えますか?
⎛´・ω・`⎞
…やっぱり、ギルバトとレイド、かなぁ。
誰かと協力して取り組むコンテンツに魅力を感じますね。
カーナ
確かに、ギルバトとレイドは一見全然違うコンテンツに思えますけど、どちらも人と関わり合って進めていくコンテンツですね。
⎛´・ω・`⎞
そう。逆に個人でやるアリーナや白磁の塔みたいなコンテンツは、苦手かもしれないです。
カーナ
あー、なるほど。でも、元々FFTが大好きで始めたのに、面白いものですね。FFTなんて、ソロでの攻略を楽しむゲームだったから。
⎛´・ω・`⎞
本当にそうですよね。こうやって話してきて、改めて思いましたけど、思っていた以上に自分は仲間と協力して楽しむっていうことに、魅力を感じていたんだなぁ。
これはやっぱり、フローズヴィトニルというギルドに入ったから、というか。フローズヴィトニルというギルドが、教えてくれたことなのかもしれないです。
カーナ
うーん、なるほど。ちょっと予想以上にきれいな締めくくりになりましたね(笑)
でも第一回目のゲストで、自分自身どうなるかと思いましたけど、やっぱりこの企画面白い気がします!誰得と言われたら、少なくとも自分は得してる!と胸を張れるくらいには、面白かったです(笑)
かおもじさん、本日はありがとうございました!
前後編にわたってお届けしてきたInterview with ⎛´・ω・`⎞、いかがでしたでしょうか。
「最後オチなくて大丈夫ですか?」と心配されましたが、普段Twitterではネタにしか走っていないかおもじさんが真面目に話していること自体、ある種ネタとして成立しているのではないかと思っております。
ちなみに編成を組むときにはどんなことを考えているか、と質問した時には、『攻撃編成はアグリアスを活かした編成を組むことしか考えていない』というかおもじ節が飛び出しました(笑)
どこまでもブレないかおもじさんが、愛してやまないギルド『フローズヴィトニル』。
とのことなので、加入してみたいと思う方は、ぜひTwitterでギルマスのソウケンさん(@sokendokopare)や⎛´・ω・`⎞さん(@kaomoji__chan)に連絡をしてみてください。
Insight Of The Visionsでは、こんな風に幻影戦争のプレイヤーにスポットライトを当てながら、それぞれのドラマを楽しめるようなコンテンツを提供していければと思っています。
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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